「オレが書道部にいたのは、大学に入って最初の一ヶ月だけだ。そのあと書道サークルを作ったんだよ」
「ダイブツン、前に“部に入るのは違うかなー”とか、格好つけて言ってなかった?」
「ウソではないだろ? もうオレは部に戻る気はない」
「なんで部を辞めたのさ? 書道を辞めてまた書道をやるなんておかしいじゃん」
「書道部は恋愛禁止だったんだよ。だから当時は辞めるしかなかったんだ」
俺の太陽こと芽衣さんが、可愛く微笑んだ。それはそれは可愛くて、正直大仏さんの話なんかどうでもよくなりかけた。
「あはは、懐かしいね。思い出すな、大ちゃんが半紙に“好き”って書いて、照れながら私に渡してくれたときのこと」
うわ、大ちゃんめっちゃ痛い! ていうか、まったくイメージ出来ない!
いくら書道が好きだからって、告白までそれって! ぷぷぷっ……今度マネしよう。
「余計なこと思い出すんじゃねえよ。つーか、メイがその紙を部員みんなに見せびらかさなければ、辞めなかったかもしれねえんだからな」
「そうだよね。ありがとう。ねえ、大ちゃん。もう一回、書道部に戻ってきてよ。また一緒に部活しようよ」
「たしかに、今は恋愛してないから、戻ることはできる。でも、今はサークルが楽しいんだ。部活と違って、自分で自由に書きたいことを書けるし、それに、ナイトといるのが楽しいんだ。な、ナイト」
「だ、大仏さん…………ぷぷっ、半紙に好きって」
「ちょっ、ちょちょーい! そこほじくりかえすんじゃねえよ! 相手の気持ちを考えず、無意識に相手のことを傷つける、中学1年生の男子か!」
「ダイブツン、前に“部に入るのは違うかなー”とか、格好つけて言ってなかった?」
「ウソではないだろ? もうオレは部に戻る気はない」
「なんで部を辞めたのさ? 書道を辞めてまた書道をやるなんておかしいじゃん」
「書道部は恋愛禁止だったんだよ。だから当時は辞めるしかなかったんだ」
俺の太陽こと芽衣さんが、可愛く微笑んだ。それはそれは可愛くて、正直大仏さんの話なんかどうでもよくなりかけた。
「あはは、懐かしいね。思い出すな、大ちゃんが半紙に“好き”って書いて、照れながら私に渡してくれたときのこと」
うわ、大ちゃんめっちゃ痛い! ていうか、まったくイメージ出来ない!
いくら書道が好きだからって、告白までそれって! ぷぷぷっ……今度マネしよう。
「余計なこと思い出すんじゃねえよ。つーか、メイがその紙を部員みんなに見せびらかさなければ、辞めなかったかもしれねえんだからな」
「そうだよね。ありがとう。ねえ、大ちゃん。もう一回、書道部に戻ってきてよ。また一緒に部活しようよ」
「たしかに、今は恋愛してないから、戻ることはできる。でも、今はサークルが楽しいんだ。部活と違って、自分で自由に書きたいことを書けるし、それに、ナイトといるのが楽しいんだ。な、ナイト」
「だ、大仏さん…………ぷぷっ、半紙に好きって」
「ちょっ、ちょちょーい! そこほじくりかえすんじゃねえよ! 相手の気持ちを考えず、無意識に相手のことを傷つける、中学1年生の男子か!」


