あなたのメール、代行します。

 キタァァァぁぁぁーーー!!!

すげえ、もうきた、恋ファン事務局!

さてはもう用意してあったんだな。だから人を指定されたのか。

いんやー、しかし、すげえな、このメール。とても俺が書いたとは思えん。

……あ、俺が書いたんじゃなかった。うっかりうっかり。

しっかし、俺のこと知らないくせに、よくここまで書けるよな。

プロフィールで俺の趣味が書道と映画ってのを知って、そこを広げてきたのか。

でも、あれだな。俺の方が面白いな。

ちょこちょこボケてるみたいだけど、たいして面白くないし、こんなんじゃ俺の魅力は伝わらないよ。

俺、この10倍は面白いもん。人形相手に240時間いけるもん。


 あ、だけどたしかルールにあったな。書き換えちゃいけないんだっけ。

直したらもっと面白くできるけど、ルールだからしかたないな。

直せば面白くなるけど。ルールだからね。しかたない。

それに、これで返事こなかったら事務局のせいにできるしね。

よっしゃ、内容コピーして、メイさんに送信っと。


 またすぐ返事きたりして。だとしたら、絶対こいつサクラだよな。

恋ファン事務局が裏で手を引いてるとしか思えない。

普通の人間だとしたら、そんなすぐにはこないよな。

うん、そうそう、くるわけない。そんなすぐにはこな……