「ねぇ、そのトナカイも本物?」


すっごく大きくて立派な角と、ふっさふさの綺麗な毛並み。

人形だって言われたら信じるかも。


「え?コイツらも見えるの?」


「見えるよ?触ってもいい?」


「え、あ…うん」


また変なこと言う三多から離れて、トナカイの頭を撫でてみる。


「かっわいいー!!あ、でも綺麗系でもあるか」


触り心地も抜群!!

あたしもペット欲しいなー。


「栗須って普通の人間だよな?」


「あははっ、当たり前じゃん」


不思議なことばっか三多は言うよね。

こんなに喋ったことないから色々新鮮!!


「だよな…。実はコイツらとソリは、普通の人間には見えないんだ」


え…!?


「俺はまだできないんだけど、親父も体消すことができるし」