「今下りるから、そこの公園でちょっと待ってて」


三多は小声のつもりなのかもしれないけど、めちゃめちゃ響いてるよ…。

不法侵入で捕まるんじゃ…？


聞きたいこともたくさんあるし、思うことも色々あるけど……

とりあえず三多の言う通り、公園まで歩くことにした。


「…………」


あたし、夢でも見てんのかな？


三多のこと考えてたから、変なものが見えたとか？


キキーッ


ブランコに座って、改めて考えていると……


「栗須ー!!」


笑顔の三多が、空からやってきた…。


「お待たせっ」


驚き過ぎて声を出せないでいると……


「栗須ー？」


って顔を覗き込まれて、また名前を呼ばれた。


ドキッ

ち、近い…!!