中学二年になってすぐに来た秋。
とりあえず早く卒業したいと
強く思うようになったのと同時に

先輩たちがいなくなるのが嫌だと
思う毎日。それは・・どうして
だろうか、と悩む。



「どうした?」

幼馴染の悠人と彼女の未優が
問いかける。

「なんか急に寂しくなってねー・・」

「へーゆづもそんなときあるんだ~」

「ほっぺつねっていい?」

「ごめん、冗談だって。」

「で、なんで寂しいの?」


「んーちょっと・・ね・・」

「先輩達が卒業するの嫌とか?」

「あーかもね。うん。」

ふいに悠人にあてられてしまい
認めざるを得なかった。

「ま、大丈夫だろ」

「は?なにが?」


「なんで卒業するの嫌って思うんだろうね・・」

「それはさ、ゆづがなにか特別な気持ちが
 あるからなんじゃない?」

「特別・・か・・。」


ふと、出会った去年の事を思い出す。

あぁ、そういえば出会ったあの日は




あたしが初めて未優と友達になった
あの日だっけ。