教室を出る時、思わず声をかけてしまった。 「浅丘先生!」 「どうした?」 先生が振り返った。 少し煙草の香りがする。 「携帯番号教えて!」 あたしはとっさに言ってしまった。 先生は少し戸惑ったようだったが、 「後で連絡網作るからな。」 と、言って頭を撫でてくれた。 触れられた部分が熱くて、心臓が騒がしく鳴っていた。