「よろしく。あと、ごめんなさい。お父さんが私のこと呼んでるからあとでね。」 急いでしゃべって父の元に駆け足で寄った。 「またあとでなぁ!」 後ろを振り返るとニカニカと綺麗に男らしく笑う知良がいた。 不思議なことに一瞬彼の顔を見惚れてた。 桜の降る中で希望に満ち溢れた笑顔。 正反対だ。 私と。 父の元にたどり着く。 クラスメイトになる人かも、というとそうか、大切にしろよと言われ、私が爆弾のような悩みを打ち明けても受け入れてくれた父に笑顔で答えた。