『…ズルなん…かしねぇって…ハァ…』 『ダーメ。早く言わないと辛いの自分だよー。』 『…分かった… …俺は…… …俺が好きなのは…… 隣のクラスのやつだ。』 『へぇ意外っ! もしかして……… 亜子?』 『あぁ、加山。』 『ふーん。』 あたしはその場を離れ、水筒を持ってきた。 それをつきに差し出すと勢いよく飲んでいった。 つきが好きなのは… 加山 亜子(カヤマ アコ)。 明るい人気者。 かわいい。 先生からも好かれている。 運動神経抜群。 ってとこかな。 でもつき…。 道のりは長いよ。