姫side

「おはよー」

教室に入ると、教室は全員が男子だった。

「おはよう、藤宮さん。」
「はよー。」

男子からの挨拶しか聞こえない。
なんだか疎外感?
まぁ、気にしないけど。

ダダダダダダダダダダダダ…

なんか凄い足音が聞こえてくる。
気のせい…

「「「「輝羅!」」」」
「「「「藤宮さん!」」」」

じゃなかった。というより女子の皆さん。
そんな大声で入ってこられると迷惑。

「な、何?」

校庭のアレは終わったの?

「頑張ってね!」
「あなたなら許す!」
「輝羅ちゃんよかったね!」

あの、だから、何が?

ガラッ

「輝羅いる!?」

あ、海華の声だ。

「海華…」
「ほれ、あんたに客!」

女子の大群の中から放り出される。

そこに居たのは、

「こんにちは。藤宮輝羅さん。」

キラッキラのスマイルを浮かべた、
イケメン王子様でした。



ここから、私の非日常が始まる。