カレーが出来て、4人で座る。
大きなテーブルに椅子は6つ。

埋まってない席は両親の分。

仲のいい家族だったの。
私が、壊した。

4人の間には沈黙。

ただ、ただ、カレーを食べる。

「兄貴…。」

天兄が口を開いた。

「何?」
「言いたい事あるなら言えよ。」

言いたい事?なんで急に?

でも、天兄が言うなら本当。
天兄は人の言動に敏感で、いっつも冷静。
たまに冷たいかなって思うけど、優しい人だから。

「お前はそういうのに敏感だよな。」
「挟まれてると大変なんだよ。」
「話、あるんだけど。天斗、光流、輝羅。聞いてくれ。」

久々に聞く新兄の声は真剣だった。