姫side

例のイケメンが帰った後。

「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」

女子全員がため息をついた。

「あー…やっぱりこうなったか。」

海華は1人で笑ってる。
笑ってるって言っても…苦笑。

「うーみぃーかぁー…!?」
「ご、ごめんって!怖いから!輝羅、やめて!」
「知ってるじゃん、私がイケメン嫌いなの!」
「だからごめんって!」

海華を睨んでから席に座る。

「本当だったんだ。藤宮さんがイケメン嫌いって。」
「ずっと冗談だと思ってた…」
「あそこまでハッキリ…」

周りの女子も一応知ってはいたのか納得の表情。

キーンコーンカーンコーン

「あ、やば!先生くるじゃん!」

誰かのその一言で、全員散った。
海華は私の前の席に座る。

ちなみに、私は窓側の後ろから2番目。
結構いい席。

「ねぇ、輝羅…」
「何?」
「あのイケメン君ね…」

ガラッ…

「きりーつ」
「あ、また後で。」
「う、うん。」

海華が何か言おうとしたとき、先生が来た。

「れーい」
「「「「「「おはようございます」」」」」」
「はーい、はよー。」

そのままSHRが始まる。
海華…何を言おうとしてたんだろ。