「うん、そうね・・・」

「ミオは、彼らと親しいの?
 
 まさか、付き合ってるとか
 ・・・」

「ううん、仕事で何回かあった
 だけで、親しい関係では
 ないよ」

そう、私はまだ、彼らの事を
何も知らない…

一時間程、パーティーに参加
した後、会場前で会社の仲間
とは別れる。

私は、彼らが待つBARへと
ヒールの音を響かせ急ぐ。

BARの店内で、二人の事を探す
私の姿を見つけたアキラさんが
手を振ってくれた。

「ミオちゃん、こっち
 
 こっちおいで・・・」

席に着く私に、イサオさんは
言う。
 
「アキラの隣に座りなよ」

「どうぞ」

「ありがとう・・・」
  
私は、緊張しながら
アキラさんの隣に座る。