「ミオちゃん、久しぶり
 この間は、ごめんね」

「いえっ・・・」

私の言葉は詰まり、何を
話せばいいのか・・・
 
辺りを見渡すとセリナさんの
姿が見えなかったので
とりあえず、彼女の事を
聞く事にした。

「今日は、セリナさんは?」

「セリは今日は、工房に留守番
 ・・・って言うのは嘘で
 旦那さんとデート」

そう話すアキラさんは、どこか
寂しげでそんな彼の表情を見た
私はセリナさんの事を聞くべき
ではなかったと後悔した。

「俺、何か飲み物を
 貰ってくるよ
  
 ミオちゃんは何がいい
 お酒飲める?」

「いえっ、私は今日は会社の
 パーティーなので、お酒は 
 ちょっと・・・」

「そうなの?じゃ、アニキは
 俺と同じでいいよね」

イサオさんは頷き、アキラさん
は飲み物を取りに行く。