私の心臓は高鳴り、苦しくなる

「ミオちゃん・・・」

彼の低い声に、私の心は
打ち抜かれる。

イサオさんは、私の前で
立ち止まり微笑んだ。
 
バイト仲間達はみんな、私と彼
の関係を知りたがり、私たちに
注目していた。
 
私は彼にどう接するべきなのか
分からずに、ただ、その場に
立ち尽くしていた。
 
そこへ
店長が近寄り声をかける。

「イサオさん
 来てくださったんですね
 ありがとうございます」

「15周年
 おめでとうございます
 
 今後とも
 宜しくお願いします」

「こちらこそ、これからも
 素敵な作品を拝見させて
 頂けます事を楽しみに
 しています」