気がつけば車は走り去り
そこには、私と彼だけがいた

怖いとさえ感じた彼の顔つき
が変わり、私に一瞬だけ

彼は優しく
微笑みかけてくれた。

彼の長く綺麗な指が

私の手をしっかりと

握りしめてくれていた。