「あの話が
 真実でも嘘でも
  
 俺は、君にセリの友達に
 なってほしい気持ちは
 変わらないよ
  
 だから、いつでも
 ここへ遊びにおいで」

彼の言葉を受け、吐き出すよう
に彼だけに、本当の事を知って
もらいたくなる。

「ユイの話は
 全てが真実ではありません」

「無理して話す事はないよ」
 
私は首を左右に振り、強い目線
で彼の事を見つめた。

「聞いてほしいんです
 
 ずっと誰にも言えなかったの
  
 ずっと誰かに
 
 聞いてほしかった・・・」

彼は頷いて話を聞く為に
私の傍の椅子に座る。

私は、過去に起きた出来事に
目を伏せる事無く頭の中で整理
しながら、ゆっくりと話し出す