「そのデザインは、俺も
 特に気に入ってる」

「じゃあ、それも頂くわね
 とりあえず、今回は
 その数点でお願いします
  
 また、2.3日後にバイヤー
 の白石を来させます
 
 支払いはその時に、商品と
 引き換えでいいかしら」

「はい、宜しくお願いします
 セリ、請求書を頼む」

彼から紙を受け取った彼女は
奥の事務室へと入って行く。
 
それから少し立って、店長の
携帯電話の着信音が工房に
響く。
 
お客様のクレームに対する
従業員からの電話に店長は
後の事を私に任せてお店へ
帰る事になる。

「ミオ、今日はもう
 店に戻らなくていいから
 
 明日、請求書を忘れないで
 持って来てちょうだい
  
 それじゃ、後の事はお願いね
 
 イサオさん
 私は、これで失礼します」

店長は早々と工房を出て行った