私は、ロッカーのある更衣室
へ入って行く事ができずに
その場に、立ち尽くす。

そこへ、店長の息吹さんが
出勤して来た。

「ミオ、おはよう
 そこで何してるの?
 
 もうすぐ、開店するわよ
 
 あなた達も、お喋りは
 やめにして、新商品の確認後
 陳列をお願いするわ」

私の存在に気がついた同僚と
後輩は慌てて持ち場へと急ぐ

「ミオ、おはよう」

「ミオさん
 おはようございます」

「おは、よう」

陰口を叩かれる事なんて、もう
慣れっ子のはずなのに

心が傷つき凍っていくのは
何故なの?