ちゃんと貴方に伝える
義務がある。
 
涙を手で拭い、ゆっくりと
イサと別れた後に自分に
起こった悲しい出来事を
全て、隠さずに話した。

「先生は、染色体異常が原因で
 成長する事ができなかった
 と診断されたけど
 きっと、私が悪いの・・・

 私が一人で育てるなんて
 無理をしたから・・・
 
 イサ、ごめん・・・

 ごめんなさい」
  
取り乱す、私を彼は強く
抱きしめて言う。

「美桜のせいじゃない」
 
そして私の瞳を、しっかりと
見つめながら、私に言って
聞かせてくれる。

「お前のせいじゃない
   
 知らない町に一人きり  
 つらい思いをさせて
 ごめんな」

イサの瞳が悔しさで滲んでいく

イサに、こんなに辛い顔を
させてしまった。