私は、子供のいるセリナさんが
妬ましい気持ちに押しつぶされ
そうになるの。

「もう、これ以上、私の心を
 掻き乱さないで
   
 お願いだから・・・」

「ミオちゃん、ごめんなさい」

呆然と立ち尽くす私に近寄り
イサは何も言わずに強く
抱きしめる。
 
「ミオ、セリナを許してやって
 くれないか
   
 俺の為に頼む」

イサの腕の中で落ち着いていく
私にアキラの声が聞こえた。

許すも許さないも、アキラの
想いが彼女に届いた事を、私は
とても嬉しく思っている。
 
あんなに大好きだった彼女と
貴方は、未来を歩む事ができる