暗闇に一人きり、ふと思い出し
自己嫌悪に陥る。
 
その繰り返しの毎日を
私は送っている。

部屋の中に居てばかりでは
いけないと、母は無理やりに
私を外へと連れ出す。
 
私は、イサに、もしも会って
しまったら・・・

そう思う一方で、彼に似た
男性の姿を目で探してしまう

違う、あの人は、彼じゃない

「ミオ、貴女には言わなかった
 けれど、イサオ君から
 つい最近、電話があって
 
 今の住居を引っ越す為に
 部屋を片付けていたら
 ミオの私物が見つかって
 今度、家に届けに来てくれる
 って・・・」

「どうして・・・」

取り乱す私に、母は話を
続けた。