私は、アキラの愛をもう一度
この手に入れたい訳じゃない

イサの事を忘れてしまいたい

イサを裏切れば、私は彼から
離れざる終えなくなる。

その、一心でアキラに
そう告げてしまっていた。

この瞬間・・・私は
心から自分を嫌いになる。

「いいよ・・・」

優しい、アキラの声が聞こえた

車は走り出し、私たちは
何も話さない。
 
かと思うと、車は急停車した

「なんてな
 俺にはそんな度胸ない
 ミオ、ごめん・・・
   
 やっぱり
 アニキを裏切れない」

アキラ、貴方にこんなに辛い顔
をさせてしまってごめんね。