念願の正社員になれて
私は心から嬉しかった。

これからは、もっともっと
責任のある仕事をがんばるぞ
って、そう思ってた。

それなのに・・・

彼を信じる事ができずに
ああでもない、こうでもない
と悩み、囚われて大切な事が
見えなくなっていた。

今、自分がやらなければ
行けない事が他にあるのに。
 
不甲斐ない自分自身に腹が立ち

「これではいけない・・・」

と、私は涙を拭った。

私は、何時間眠って
いたのだろう。

眠りから覚めた私は、頭痛も
吐き気も治まっていたので
仕事へ向かう為に、着替えた
シャツのボタンを留めながら
寝室を出た。