答えのでない問題に直面して
しまった私は混乱の渦の中
 
ひどい頭痛と吐き気に襲われて
結局その日は仕事を休んだ。

ベッドに横になる私は、イサ
さえも近寄らせないように
彼に背を向けて壁側を見つめて
瞳を閉じる。

「息吹さん、すみません
 
 ひどい頭痛のせいで
 吐き気もあって
   
 はい、美桜に伝えます」

電話を切った彼は、ベッドに
腰をかけて話す。

「今日の残業の事は気に
 しなくていいから
 ゆっくり休んで早く
 元気になるようにって」

私の頬に涙が流れる。

「少し、眠るほうがいい」

イサは、部屋を出て行く

こんなはずじゃなかった・・・