「ああ・・・」
  
こうして、二人が揃う姿を
見るのは久しぶりだ。

アキラにどんな顔をして
会えばいいのか。
 
正直、私は、それがとても
怖かった。

でも、会ってしまえば、案外
そんな想いはどこかへ消えて
いく・・・

会うことができて良かった
と心から思う。

彼に許されていなくても・・・

とりあえず、家具の移動等は
終わり、後は細かい物を
コツコツと片付けていくだけ
なので、ここで一旦、休憩を
取ることにする。

私はキッチンに立ち
アイスコーヒーを作り
コップに注いでいた。
 
「ミオ、俺、コーヒーは
 ちょっと・・・
   
 昨日から、お腹の調子が
 よくなくて
 
 何かジュースある?」

私の隣に立ち

私の名を呼ぶ、アキラ。