私は、こんな風に取り乱して
我が侭を言った事など
これまで、一度も無かった。
 
絶対に嫌だと言う、私の想い
を知った彼は、ここで二人で
暮らせるようにと考えてくれた

寝室の前を通らないと事務室
には行けないので、とりあえず
二部屋を入れ替え、寝室には
鍵をかける事にした。

今日は、二人で部屋の移動を
行っている。
 
寝室は今よりも少し狭くなる為
事務室が、事務室件、物置に
なる予定だ。

二人で、部屋の片づけをして
いると工房のドアが開き
懐かしい声が聞こえる。

「アニキ、これまた
 すごい事になってるね」

そこには、アキラが立っていた
部屋の散乱状態を見た彼は
ため息をつく。