そう言い放つ、彼女はとても
綺麗だった。
 
誰かを好きになる気持ちは
止められない事を、私は
知っている。

雨はまた降り出し私を濡らす

雨に濡れたままの姿で、私は
工房のドアの前に立ち、製作を
進めるイサオさんの姿を見つめ
る。

どうか・・・

この不安な胸騒ぎよ

消えて無くなってください

セリナさんのあの眼差しが痛い

冷たい雨は、降り続く・・・

イサオさんは、私だけを愛して
くれている。

アキラとは・・・違う。

なのに、どうして

こんなに胸が騒ぐの・・・