「・・・
 それに、新しい職場が
 見つかるまでは、イサの
 ところで、今までどおり
 働かせてもらおうと思って
 お願いに来たの」
  
雨は上がり、彼女は傘をたたみ
ながら話を続けた。

「イサと一緒に暮らしてるん
 でしょう・・・

 アキちゃんとの事は
 ごめんなさい・・・私が」
 
「ごめんなさい、私・・・」
 
私は話の途中でその場を離れる
 
彼女が私に謝ることなんて
何もない。
 
私も彼女に謝られても、答える
言葉が見当たらない。
 
私は、その場所から逃げた。

「ミオちゃん・・・」

私を呼び止める彼女の声に
立ち止まり、振り返ると
彼女は、真剣な眼差しで言う

「私はやっぱりイサの事が好き
 この気持ちを、抑えることは
 できない
   
 イサがミオちゃんを好きでも
 ・・・」