そのシャッター音に目を
覚ました彼は、私を手招く。
  
座る彼の傍に立つ私は
そのまま彼を抱きしめた。

「美桜、今何時?」

「まだ、5時だよ」
  
イサオさんはその場に立ち
上がりながら、私の唇にキス
をする。
  
「もう少し、眠ろう」

二人は手を繋ぎ、赤いカーテン
が揺らめく寝室へと消えていく 

ずっとこのまま、イサオさんの
腕の中で眠り続けていたい。

この手がもしも、この先

離れてしまっても

私は、貴方以外

誰も愛さない・・・