そんな彼の気持ちを察した私は
話を逸らし、微笑んで彼を
見つめた。

「女の子なの
 きっと可愛いんだろうなぁ」

その笑みに、彼は、ほっと安堵
した。

「今度、病院へ一緒に行こう」
 
「うん」

頷きながら、私は思った。
  
もしも、病室でアキラに会って
しまったら・・・
  
私は、アキラに会うことが怖い

そんな心配をよそに、私の一件
でイサオさんのアクセサリー
製作は遅れ作品が完成するまで
身動きが全く取れなくなる。

結局、一度も病院へ出産の
お祝いを言いに行く事はできず
セリナさんからイサオさんに
退院を知らせるメールが
送られてきた。