「おいで・・・」

両手を広げる彼の元へと
私は急ぐ。
 
一秒でも早く

彼の優しい腕に抱かれ

温もりを感じたい

私は、彼の元へと駆け寄り
やっと彼に触れる。

「ごめんなさい・・・

 わたし、ひどい事を貴方に
 言ってしまった」

「いいんだ・・・」
  
私たちは、母や小学校から
帰ってきたばかりの妹が
見ているとか、そんなことを
考える余裕も無く、何度も
口づけを交わした。

愛しい人が私の名を呼ぶ・・・