実家へ向かう途中に、私を
呼ぶ声が聞こえる。

「ミオ・・・」

そこには、私を探している
イサオさんと母の姿があった。

髪はボサボサで、顔には青あざ
壊れたヒールを手に、足からは
血が流れている。

そんな私の姿を見た二人は
急いで私の元へと駆け寄る。

「ミオ・・・
 何があったの?」

私は、母に身を委ねて、声を
出さずに肩を震わせて泣いた
 
尋常じゃない私の様子にイサオ
さんは言葉が出ない。
 
少し経って、彼は私に
問いかける。
 
「美桜・・・

 何があった?」

私は、彼を・・・

見れない・・・