「誰にもミオを渡さない・・・
 ミオは、俺だけのもの
 
 ずっとオマエを忘れられない
 俺は・・・どうすればいい」

ヨウジのその言葉に、私は抵抗
する事をやめた。
 
力を一切込めずにいる私の首筋
に彼はキスをした。

「ヨウちゃん、貴方の好きに
 すればいいよ
  
 だけど私の心だけは・・・
 絶対に貴方のものには
 ならない
  
 私の心は、彼だけ・・・」

ヨウジは私の頬を強く打ち
私は気絶した。

目を覚ました時、彼の姿は
どこにも無かった。
 
彼が着ていたパーカーが
私に覆われていただけ・・・

私は、ヨウジのパーカーを着て
暗闇を歩く。

どこをどう歩いたのかは
分からない・・・