何があったの・・・

イサオさん
 
どうか、どうか早く繋がって
彼の声を聞かせて

そんな動揺を隠せない私の傍に
一台の車が止まる。
 
その車から降りた男性は、私に
近寄る。
 
その姿は、彼・・・

ヨウジだった。

「ミオ、こんなところで
 君に会うなんて・・・」

そう言って、彼は嫌がる私の手
を強い力で自分の方へと引く。

抵抗する私の耳元で、ヨウジは
こう囁いた。

「静かにしてれば

 何もしない・・・」