そう話す、母の瞳には涙が・・

親にさえ、甘えることができな
かった私のことを、母なりに
ずっと不憫に思っていてくれた
のだろう。

イサオさんは、実家まで迎えに
行くと言ってくれたけれど
製作の途中で抜けて来てくれる
彼の事を母が引き止めると
とても厄介なので、私は駅の前
で待っていると伝えた。
 
私は、ずっとイサオさんが来る
のを待っていた。
 
それなのに、待ち合わせ時間が
過ぎても彼は来ない。

どうしたんだろう?
  
イサオさんが時間に遅れるなん
て、とても珍しい事なので
私は彼の携帯へ連絡をいれた

しかし、電話は繋がらない・・

私は、短いメールを彼に
送信した。

しかしその後も何の連絡も無く
かけてもかけても、全く
繋がらない・・・

私はひどい胸騒ぎに襲われる