そして彼は、とても素敵な
指輪を作り上げた。

お揃いの指輪は

二人の愛の誓いの証・・・

私は、彼の指輪に

彼は、私の指輪に

優しいキスする。

「ミオ・・・
 
 美桜・・・」

イサオさんの甘く低い声が
私を何度も何度も呼ぶ。

私を見つめる視線が、私から
逸れ、また私を見つめる。

触れては、離れる彼の手に
私は酔う。

じれったい気持ちは溢れ出し
私は、彼を求めた。

「美桜・・・愛してる」 

私は、イサオさんの全てに

この身を焦がす。