沈黙が続いた後に温和な彼から
今まで感じたことのない程に
冷たい殺気を感じる。

彼は、喪失感を拭えない。

信じていたものに裏切られた
怒りに満ちた形相で、彼は

最愛の恋人と兄を見た。

その瞳に

私たちは罪の重さを知る。

「アニキ

 どうして・・・

 ミオなんだ・・・」 

彼の、その言葉は

イサオさんの胸を貫く。