彼は自分の世界を持ち

近寄りがたい雰囲気。
 
鋭い目線に、私の心は
支配されそうになる。

「そんなに退屈なら
 帰れば・・・」

お酒を飲みながら、彼の目は
冷やかに私を見つめ

そう、言い放つ。
 
「そこまで、露骨に
 無視する事無いよね
 
 確かにそいつの話は
 面白くないけど・・・

 せっかく綺麗なんだし
 もっと愛想よくしたら」

彼の言葉に、場は静まりかえり
サエが気を利かせて言う。
 
「私達が、無理に誘ったり
 したから、ごめんね
 ミオ・・・」