外は雨が降っているから暗い
とはいえ、こんな時間に・・・

私は全てを思い出して
頬を赤らめた。
 
私の手を握りながら、彼は
穏やかで優しい表情を見せた
そのすぐ後に、いつもの
眼差しに変わる。
   
鋭い彼の瞳は言う。
  
「アキラには、俺から話すよ」

心配そうに見つめる私を
イサオさんは抱き寄せる。
  
この事実を話した時、アキラは
どれだけ傷つくだろう。

どれほど嘆き、悲しむだろう。

どうか、私を攻めて・・・

どんな痛みにも耐える覚悟は
できている。
  
「心配しないで、何があっても
 俺が守る
     
 アイツの刃は、俺が全て
 受け止める
     
 だから、美桜、お願いだ
     
 そんな、悲しい顔をしないで
 ・・・」

私たちは、同じ罪を背負う。

けれど、後悔はしていない。