「・・・
 入院中の彼女の誕生日に
 渡したんだ
    
 その時、ナツキは泣いて
 喜んでくれた」

そう言いながら、私の首に
飾られたネックレスに彼は
手を触れる。

「付けてくれてるんだね」

彼はそう言って、優しく
微笑む。
    
「ミオちゃんの誕生日には
 もっと凝ったデザインで何か
 作ってプレゼントするよ」

「ううん、いいの
     
 私は、このネックレスが
 とても気にいっているの
     
 イサオさんに付けて
 もらった日から、ずっと
 私のここにある・・・」

彼は優しく、ネックレスに
キスをしてくれた。

そして、私の首にキスをして
   
頬にキスをして

唇にキスをする