「ダメだよ、ここにセリが
 居れば長尾さんは疑いを
 強めるよ 
  
 どうすればいい」

そこへセリナさんが起きて来た

「イサ、何か飲み物をくれる
 喉が渇いて」

私はキッチンへ向かい、冷蔵庫
をあけ、お水をコップに入れて
セリナさんに差し出す。

「ミオちゃん、ありがとう
 なんだか、ごめんね」

お水を一気に飲み干した後に
彼女は言う。

「心配しないで、私は実家に
 戻る事にしたから、もう
 母には連絡してあるの」

「実家って、お兄さんの家族が
 住んでるんだろう
 大丈夫?」

セリナさんは頷いた。