その後、私たちは久しぶりに
三人でお酒を飲んでいた。

兄弟とは本当に良いもので
もう二人はいつものように話し
お酒を酌み交わしている。
 
アキラがいつものように楽しい
話で場の空気を和ませ、たまに
イサオさんは反応して微笑む
 
とても幸せな空間・・・

私は、あの部屋を引き払って
アキラと一緒に、この家で
暮す事にした。

私の心の傷にアキラは優しく
語りかける。
 
見つめ合い、二人は解け合う
 
甘い時間、重なる体温・・・

「俺は、ミオを愛している
 俺が、ミオを守る」

彼の、この言葉は、どんな薬
よりも私の傷に働きかけ
治してくれる。
 
私は、傷つく前の私自身に
戻れるような気がした。

でも、そう思ったのも

束の間・・・