「ミオ・・・ごめん
  
 俺は、どんな君でも
 受け入れる自信がある

 あの子に聞いた話が全て
 本当の事でも、俺は
 おまえを受け入れてやる
  
 ううん、そうじゃない・・・  
 
 受け入れるとか受け入れない
 とか、そんなことじゃない
  
 俺には、君が必要なんだ
 俺こそ、おまえが傍にいない
 と生きる意味がなくなる」

「・・・アキラ、ありがとう」

イサオさんは優しい瞳で
抱きしめ合う私たちを
見つめていた。

アキラに私の全てを話す・・・

全てを聞いた後のアキラは
もう何も話さずに、ただ黙って
私の手を強く繋いでくれた。
 
離れないようにしっかりと繋ぐ
その手の温もりを、私は二度と
忘れない。