私と母が分かり合う事は
この先、決して無いだろう。
 
一緒にいれば、お互いに体調を
崩す程に傷つけ合ってしまう。

頭痛が少し治まった私は
きれた消耗品を買い足す為に
近くのスーパーへと足を運ぶ

買い物をしている私の事を
呼び止める声が聞こえた。
 
振り返った私の目の前には
高校時代の同級生が
立っていた。
 
「ミオ、ミオでしょう?
 
 久しぶり
 わたし、紗英(サエ)
 ほら、高校で
 同じクラスだった
 由衣(ユイ)もいるよ
 ユイ」

ユイの名前を聞いて

私の表情は曇る。 
 
「ごめん、私
 急いでるから・・・」