「お邪魔します・・・
 イサオさん?」

赤いカーテンが揺らめく中
私はベッドに眠るイサオさん
を見つけた。
 
私は、すぐにその場から
立ち去ろうとしたが眠る彼の
寝顔をもっと近くで見てみたい
衝動を押さえられずに、彼の元
へ近づきベッドに座った。

どうしてこんな大胆な行動が
とれたのか自分でもわからない
 
なんて素敵な寝顔なんだろう。

アキラの寝顔が天使なら

イサオさんは神・・・
 
崇拝してしまう程だ。

上から覗き込む私の首には
イサオさんの製作した
ネックレスが垂れ下がる。

イサオさんの寝顔を見つめて
いると、彼は瞳を開けた。
 
ボーッと私を見つめた後に
今度は目を細めてみせた。
 
その後、私のネックレスに
手を翳し、座る私の背に手を
あて、力いっぱいに自分の方へ
抱き寄せた。