以前、彼は、この場所で
『女が好きだ』と叫び

今日は、私を好きだと叫ぶ。
 
そんな、アキラさんを愛しく
想いながら、私は自宅へと
向かい部屋の鍵を開け室内へ
と入りドアが閉まりかけた

その時・・・

ヨウジがそこに立っていた。

「ヨウちゃん

 どうしてここに・・・」

彼は、玄関先で驚き、震えて
動く事のできない私をあの日
のように、そっと優しく
抱きしめた。

ヨウジの腕の中で
私の心は壊れて行く。

誰か

私を助けてください・・・