「おじさん
 俺の彼女じゃないよ」
 
私の後に続いて、店内に入る
イサオさん。

「腹減った・・・」

「なんだ、イサの彼女かい?」
 
「違い・・・」

かき消される声・・・

「美男美女でお似合いだね
 ランチ三つ、すぐに作るよ」

私をイサオさんの彼女だと
誤解したままのご主人は
調理へと向かってしまう。

「ここのランチはうまいよ」

そう言って微笑み、私の隣に
イサオさんは座った。