乱れた寝室を見たイサオさんは
もしかしたら、私たちの関係を
何か、勘違いしているかも
しれない。
 
でも触れられていない話に弁解
するのは、とてもおかしいと
思った私は何も語らなかった。

心の片隅では、誤解を解きたい
私がいる。

また、私の心が騒ぐ・・・

何も食べずに、今まで話をして
いた私たちは、お腹を空かせ

近くに在るアキラさん行き付け
の定食屋さんに、三人で足を
運んだ。
 
イサオさんもアキラさんの家へ
来た時はよく食べに行くようで
お店の人と二人は顔見知り
だった。

「おじさん、まだ
 ランチやってる?」

のれんを開け、アキラさんが
主人に声をかけながら店内へと
入って行く後に私も付いて入る

「あるよ、おう
 アキラの彼女かい?
  
 これは、別嬪(べっぴん)
 さんだね、いらっしゃい」