私の告白に戸惑うアキラさんの
唇がゆっくりと動く。

「ごめん・・・
 
 今の俺は、君の想いに
 応える事ができない
  
 今は、とても無理
 ・・・ごめん」

「いいんです、どうかもう
 謝らないで・・・
  
 最初から、この想いは一方的
 なものだと、私は分かって
 いました
  
 だから、どうか・・・」

恋に破れた私の心は、傷ついて
いないと言えば嘘になる。

でも彼に、自分の想いを告げた
事でスッキリと心穏やかに
晴れ渡ってもいた。
 
愛を告白してしまった今
ここでこの関係が崩れるのなら

もうそれは、しかたがない事だ
と、そう思える程に。