光の眩しさから、目を覚ました
アキラさんは、シャツを
着ていない自分の姿と

隣で横になっている私の存在に
驚き、動揺している。

ベルトが付いたままのズボンを
履いていた事で、彼は、ほっと
一息をつくのだった。

「おはようございます」

「ミオちゃん、おはよう
  
 タクシーが自宅の前に付いた
 頃、君は眠っていて、名前を
 呼んでも起きないから
  
 俺が、ふらつく足で抱き上げ
 たら運転手さんが危ないから
 と、手助けしてくれて部屋に
 君を連れて行った事は
 憶えてるんだ」

それで目覚めた時、私は
この部屋に居た・・・

「確か、帰らなくていいのか
 君に聞こうと起こしていた時
 に眠る君に魅せられた俺は
 キスをした・・・ごめん
 
 そこまでしか憶えてない
 
 俺、その他にも何かした
 かな?
 ごめん、俺、最低だ」

「謝らないでください
 
 私もお酒に酔っていて
 そういう気分だったので
 キスの事は
 気にしていませんから・・」